短期保有で優待GETか長期保有で優待GETかで購入計画が変わってくるかと思います。
それぞれにメリット・デメリットがあり、考え方や労力に適したものを選択しましょう。
まず基礎知識として、企業が株主優待や配当金を配る理由は、大きく3つあります
- 株主還元の価値を高めるため: 株主優待は、自社商品の詰め合わせなどを株主に贈ることで、株主にとってはお得感があります。配当金より自社商品の詰め合わせの方が金額が大きくなるため、企業も優待を贈ることで、還元額を大きくすることができます。また、株主優待であれば配当金のように税金がかからないことも、株主にとっては嬉しいことです。
- 株主を増やすため: 株主優待を贈ることで自社の株主を増やす狙いがあります。株主を増やす理由には、上場基準を満たすため、敵対的買収をされにくくするため、企業の株価を下支えするためなどが挙げられます。
- 株主に企業のファンになってもらうため: 株主優待を贈ることで、株主に企業のファンになってもらうことができます。株主優待として自社の詰め合わせ商品などを贈ることで、自社商品の宣伝につながるからです。また、優待内容が良ければ話題となり、自社の商品・サービスの知名度の向上につながります。
目次
短期保有
株主優待の権利日までに購入し、確定後すぐに手放すスタイル。株価の値動きが活発な時期の売買なためハイリスク・ハイリターン。一度きりの購入でないため、毎年同じ企業でも改めて購入する必要があります。ただし、少額な資金でも選択肢が広がります。
メリット
小額で複数の株主優待をGET
- 株主優待の権利が獲得できる期間のみの保持のため手元のお金が減るのはそれぞれ一時的。GETしたい株主優待の時期がズレていればその分回せるので長期保有に比べて小額で可能です。
デメリット
売買時に損しやすい
- 株主優待の権利日前は株価が上昇し、後では株価が降下する傾向が一般的です。
株主優待の内容が少ない
長期保有のメリットにも記載していますが、優待の条件として一定の保有期間やグレードアップとなる期間を設けているタイプも多いため選択肢が少なくなりがちです。
長期保有
株主優待の確定後も保有し続けるスタイル。複数所有となると資金が必要だが一度購入で毎回もらえるため手間がかかりにくい。ただし、改変や廃止などの情報収集は不可欠です。
メリット
利回りUP
保有期間が長くなると待遇が良くなる企業も多数あります。
購入のタイミングが自発的
- 利権日近くにこだわらず、自分の良いタイミングで購入できます。
デメリット
保有分お金が必要
- 資金も必要ですが、優待株以外に回す資金やNISA枠が減ります。
適切な売却の判断がしにくい
- 株価の下落や配当・株主優待など利回り低下でも、長期保有の特典を受けていたりすると愛着もあり、新規では購入しないが売却は…とためらうことも考えられます。
以上が保有期間による特徴になります。
ただし、どちらの保有期間を選ぶにしても、自分に合った投資方法を選ぶことが重要です。また、投資にはリスクがつきものであるため、十分にリスクを理解した上で投資を行うようにしましょう。
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